キングコンピュータで8年目をむかえる営業マンの大野翔太。 トヨタの現場で指揮を執っていたという金城取締役に出会い、 口グセを伝授されていく。 謎のデータベース障害、同期との売上競争、突然のサーバー攻撃、まともに指導してくれない上司、数億円規模のコンペ。 大野翔太は、自分の頭で考えることを身につけながら 数々の困難に立ち向かっていこうとする―――。
売上高27兆円を突破し、まだまだ成長を続けるトヨタ。
なぜトヨタは強いのでしょうか?

それは、現場の一人ひとりが、現状をより良いものへと変える力、正しく問題
を把握する力、迅速に行動し解決する力、つまり、自分の頭で考える力を持っ
ているからです。

トヨタには、日々の仕事の中で、自分で考える力を鍛えるための「5つの思考
の型」があります。誰もがこの型に沿って考えていくことで、“自分で考える力”
を鍛えることができるのです。

そして、自分の頭で考えるための強力なガイドとなっているのがトヨタの
DNAである38の口グセです。トヨタでは現場の末端までこの口グセが
徹底され、改善や問題解決のための「思考スイッチ」となっています。

本書は、口グセをきっかけにした、思考から行動までのプロセスをストーリー
形式で明らかにしていきます。物語を読むだけで、どのような場面で、どう考え、
どう動くかがよくわかり、自然とトヨタ秘伝の思考法が身につきます。

10年後、あなたがロボットから仕事を奪われないために。

“世界一の現場”トヨタの思考術を身につけて、本物の「自分で考える力」
手に入れませんか?

世界一の現場で継承されるトヨタの口グセ”をストーリーで解説
世界一の現場で継承されるトヨタの口グセ”をストーリーで解説
目次
目次
改善思考とは、「知恵を出しながら現状を少しでも良いものに変えていこう」という考え方です。
仕事において、言われたことだけをやっていては周りから認めてもらえません。
この考え方を身につけることで、「時間あたりの質」や「頭を使うこと」の重要性を再認識することができ、
今までより結果を出すことが出来るはずです。
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横展思考とは「発想や行動を積極的にずらしていこう」という考え方です。
企業において、同じようなことを別の部署で行っていたり、誰かが解決した問題を別の部署で取り組んでいたりするケースは非常に多く見聞きします。これは、非常に無駄と言えます。

横展思考を身につけることで、組織の無駄や個人の無駄を排除することができ、自身の視野が広がるため成長にも繋がっていきます。また、新しいアイデアが生まれたり、少ない力で大きな成果を出すことにも繋がっていきます
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現場思考とは「現場を最優先に理解して答えを見出そう」という考え方です。
ある刑事が「事件は現場で起きている」と言ったのは有名な話ですが、どんなにテクノロジーが進化しても、現場の情報量には適いません。

この思考を身につけることで、正しい判断力を得ることができますし、自身の視野を広げることに繋がるはずです。
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真因思考とは「表面上の出来事ではなく本質を見抜いていこう」という考え方です。
仕事をしていれば、重要な決断をしなければいけなかったり、トラブルに直面して問題解決をしなければいけないことは多々あります。

この思考を身につけることで、表面的な出来事に振り回されて安易な判断をしてしまうのではなく、本質を見極めて対応することができるようになります。
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行動思考とは「まず動くことで新たな思考を生み出していこう」という考え方です。
変化の激しい時代において、机上の空論を突き詰めていては状況に対応できなくなってしまいます。

まず行動をしてみる、という行動思考を身につけることで、精度の高いアウトプットが出せるようになったり、自身の成長率が飛躍的に向上していくはずです。
著者プロフィール

株式会社プラスドライブ代表取締役CEO。

1996年神奈川トヨタ自動車にメカニックとして入社し、5000台もの自動車修理に携わる。現場において口ぐせを徹底的に叩き込まれ「自分で考える習慣」を身につけると、技術力を競う「技能オリンピック」で最年少優勝を果たす。さらに、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」では2年連続全国大会に出場するなど活躍。

IT業界へ転身すると、PCサポートを担当したデルコンピュータでは「5年連続顧客満足度No.1」に貢献。2015年にWEBマーケティングを推進する株式会社プラスドライブを設立しCEOに就任。WEBマーケティングの現場において日々自分の頭で考えながら、クライアントの利益向上に貢献している。

著書に『新人OLひなたと学ぶ どんな会社でも評価されるトヨタのPDCA』(あさ出版)などがある。
原マサヒコ
読者の声
壁にぶち当たっている中堅営業マンの単なる成長記ではなく、ところどころに「仕事をすること」の本質が散りばめられていると感じました。学者の書くような机上の空論ではなく、現場を知る人だからこそ書ける物語ですね。
(35歳・銀行・男性)
38の学びが「5つの思考の型」に収められており、それらを順に読めるということに加えてストーリーに乗っかっているのが上手な作り方だと思います。しかも展開が早いので本が苦手でもちゃんと読めますね。
(29歳・WEB系・男性)
翔太クンの抱えている問題やぶつかる出来事が他人ごとに思えず、性別は違えど随所で感情が入り込んでいきました。最後は想像していなかった展開も多くて、思わず膝を打ちました。
(32歳・外資系営業・女性)
38の口癖が物語に乗って自然と頭の中に浸透していくような印象でした。中堅になって「自分で考える」という機会が減っているように感じていたので、とても良い刺激をもらった気がします。いい本ですね。
(37歳・事務・男性)
ダラダラと残業をしてしまっている日々に喝を入れられた気がします。うちにも金城取締役が来てほしいと思いました(笑)それは無理なので、上司や部下など皆に読んでもらいたいですね。意識を合わせたいです。
(28歳・小売り・男性)






■︎登録情報
単行本(ソフトカバー): 272ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2015/7/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4478064598
ISBN-13: 978-4478064597