父が亡くなって1年が経ち、改めて気づかされたこと
昨年の今日、父が亡くなりました。
(ほとんど誰にも言っていなかったのですが、1周忌を迎えたのでちょっと振り返って書いてみます)
肌寒い日。明け方の心不全で、朝になっても起きてこなかったということでした。パニックになった母が電話をしてきて、兄弟で地元の病院に駆け付けましたが間に合いませんでした。あまりに突然のことで、年末にかけて葬式やら納骨やら手続きなどに追われ、気が付けば2020年を迎えていた、という感じです。
年末年始は慌ただしくなってしまいましたが、私の仕事にはまったく支障がなかったので「俺のことは気にせずバリバリ働けよ!」という父からのメッセージなのかも知れないな、なんて思ったりもしました。ただ、それ故にロクに悲しむ暇もなく、こんな感情で過ごして良いのかな、なんて思うこともありました。
年が明けてからも仕事の合間を縫って実家に何度も足を運び、遺品の整理に追われることに。
仕事の資料とか書籍が山ほどあったので、全部確認しながら1つ1つ処分しなければならなかったのです。
ゼネコンで設計に携わっていた父は本当に仕事が好きで、定年も延長して仕事を続け、それ以降もマンション管理の仕事をいくつか個人で請け負っていました。実家に帰ればお互いの仕事の話ばかりで、私の出版のことなんて全く話したことがありませんでした。
ただ、整理していたタンスの奥から、私の書いた本が全て出てきたのです。
出版のことは全く話したことがなかったのに、しっかり書店でチェックして買ってくれていたんだな…、と思ったら涙が止まらなくなりました。
父も本が好きだったから、もっと出版とか本の話をしたかったですね。話がしたいと思っても、もうできないというのは本当に悲しいものです。1年が経ち、今ごろになって悲しんでいるわけですが、会いたい人には早く会って、伝えたいことは早く伝えたほうがいいよなあ、と改めて思います。
そして、これからも世の中をカイゼンすべくバリバリ働いて、父に読んでもらえるような本も引き続き作っていきたいものです。
皆様も2021年は悔いのない時間を過ごしていきましょう。良いお年をお迎えください。