安全大会の講演で講師を依頼する際、料金の相場や費用感は?

安全大会で外部講師を頼みたいけれど「料金の相場が気になる」という経営者や、ご担当者様は多いでしょう。本記事の前半では、安全大会の意義や取り組みを再確認していただき、後半では、安全大会で講演を行い講師を依頼する際の料金の相場や、どのくらいの費用でどういった講師を依頼できるのか、などについて詳しく解説していきます。

安全大会の講師

そもそも安全大会とは

安全大会とは、企業、グループ、団体などの社員・作業員・協力会社の従業員などが参加して、労災防止のために安全意識の向上などを目指す催しです。建設業、工事業、製造業など作業員の労災リスクの高い業界で実施されることが多いと言えるでしょう。

各業界で安全大会の開催時期は違いますが、たとえば建設業では、毎年7月上旬に開催される「全国安全週間」の前後である5〜8月に多く実施されています。安全大会では、具体的に下記に挙げるような内容の取り組みが行われるケースが多いでしょう。

<安全大会でよくある取り組み内容>

  • トップによる安全への所信表明
  • 外部講師による講演会の開催
  • 現場の安全パトロール報告
  • 安全旗や標語を掲げて決起する
  • 災害に向けた危機管理のため緊急時の訓練
  • 標語や取り組みに対しての表彰 
  • 懇親会やレクリエーション など

安全大会ではどんな講師を依頼するべき? メリット・デメリットも紹介

さて、ここからは安全大会の取り組みのなかでも、講演会に焦点をあてて講師タイプや料金の相場など、詳しく解説していきます。一口に『安全大会の講師』といっても、次の5つのタイプが挙げられるでしょう。

  • 身近な関係者
  • 著名人や有名なスポーツ選手
  • 安全大会に特化したプロ講師
  • 社会保険労務士
  • コンサルタントなど各分野の専門家

それぞれの講師タイプの詳細とメリット・デメリットについて確認していきましょう。

●安全大会の講師タイプA:身近な関係者

安全をテーマに講演ができそうな取引先や社長の知人など、身近な関係者に安全大会の講師を依頼するケースもあります。

身近な講師のメリットは、講演料がかからないことです。 数万円程度の謝礼、あるいは無償で済むこともあるかもしれません。これに対してデメリットは、身近な人が登壇しているため特別感がなく、社員や作業員の聞く意欲が高くなりにくいことでしょう。

●安全大会の講師タイプB:著名人や有名なスポーツ選手

著名人タイプの講師に該当するのは、タレントやコメンテーター、作家などでしょう。また、有名なスポーツ選手や引退したスポーツ選手なども含まれます。

著名人や有名スポーツ選手が講師になるメリットは、 社員や作業員の「聞く意欲」が高まりやすいことです。一方でデメリットは、スポーツの話など特定の分野の話に偏ってしまう可能性が挙げられます。また、料金がかさみやすいこともあるでしょう。とはいえ、著名人の講師に依頼すると必ずしも料金が高いわけではありません。実際に相談してみるとイメージしていたよりも割安だった、というケースもあるので一概には言えません。

●安全大会の講師タイプC:安全大会に特化したプロ講師

毎年、安全大会の時期になると依頼が殺到するような安全大会に特化したプロ講師もいます。

プロ講師に依頼するメリットは、安全大会を盛り上げながら講演をしてくれるケースが多いことでしょう。なかには「居眠りしたら全額返金」を約束している講師もいます。デメリットとしては、安全大会の時期に講演依頼が集中し、スケジュールを押さえにくいことです。

●安全大会の講師タイプD:社会保険労務士

労務管理の指導を業務のひとつにする社会保険労務士(以下、社労士)が安全大会の講師を務めるケースもあります。

講演テーマは社労士の業務領域である「社会保険加入」をはじめ、「労働時間」や「休日の管理」、「リスクマネジメント」、「パワハラ・セクハラ」などです。社労士に講師を依頼するメリットは、理想的な働き方について知見を得られることです。デメリットとしては、講演のプロではないため、参加者が退屈しやすいことが挙げられます。

安全大会の講師タイプE:コンサルタントなど各分野の専門家の講師

安全大会の講演では、「防災」「コミュニケーション」「健康管理」など各分野の専門家に講師を依頼することもあります。

専門家の講師に依頼するメリットは、 こちらが取り上げてほしいと考えるテーマを深掘りしてくれることです。加えて、著名人の講師などと比較して料金の相場が安めの傾向もあるでしょう。逆にデメリットとしては、参加者が興味を持たないテーマを設定してしまうと退屈しやすくなってしまうことです。

安全大会に講師を呼ぶ場合、料金の相場は?

安全大会で外部講師を依頼するとき、気になるのはやはり料金の相場でしょう。前述の「著名人」「安全大会に特化したプロ講師」「社会保険労務士」「各分野の専門家」のタイプの講演料の相場は次のとおりです。

●安全大会の講師料金の相場:著名人の場合

著名人の講演料は、安全大会も一般の講演会も変わらないのが一般的です。

相場は「30〜100万円」といわれます。具体的に、コメンテーター、タレント、元スポーツ選手などは30〜60万円程度が相場というケースが多いでしょう。

さらに、メディア露出の多い人気タレントなどの場合は60〜100万円、あるいはそれ以上の料金ということもあります。注意したいのは、噂の講演料と実際の講演料が違うケースもあることです。たとえば「タレントの○○の講演料は100万円」と噂されていても、実際に問い合わせると50〜60万円だったりすることもあるわけです。

これは、スケジュールが空き気味の時期は、ふだんよりも安い料金で請け負ってくれることも関係しています。このように著名人の講師料はケースバイケースといえるでしょう。

●安全大会の講師料金の相場:安全大会に特化したプロ講師の場合

安全大会に特化したプロ講師の場合、20〜30万円程度の講演料が相場です。

一例では、安全大会に特化した実績豊富な女性講師Aの場合、1時間の講演で約20万円(消費税込)の料金を設定しています。

●安全大会の講師料金の相場:社会保険労務士

社労士の安全大会の講師料の相場はケースバイケースですが、 著名人やプロ講師よりも安くて済むのが一般的です。

一例では、社労士事務所Aでは安全大会の講演料として1時間半で5万5000円(消費税込)、社労士事務所Bでは2時間以内11万円(同)の料金を打ち出していました。

●安全大会の講師料金の相場:コンサルタントなど各分野の専門家の講師

専門家の安全大会の講演料は「〜30万円」が相場です。ただし、その分野のプロや メディア露出の高い専門家の場合には、著名人に近い料金のこともあります。

遠方から招く講師は、講演料以外に様々な料金が必要

安全大会の講師を依頼するときに意識したいのは、「講演料以外に別途、費用がかからないか」という点のチェックです。とくに遠方から講師を招く場合、交通費、出張料金、宿泊費、等さまざまな追加費用がかかりやすいため要注意です。当然ながらオンラインで実施する場合には、交通費などはかかりません。

また、細かいことですが、先方から提示された料金に消費税が含まれるのか、というのもしっかりと確認しましょう。安全大会の講演料は数十万円など、まとまった金額になることが多いため、消費税もそれなりの金額になりやすいのです。

下記は講演料以外のさまざまな料金が発生したときの一例です。

講演料自体は「20万円」ですが、消費税、交通費、出張料金、宿泊費などを含めると、総額で28万円になっていることが分かります。

  • 講演料:20万円
  • 消費税:2万円
  • 交通費:3万円(往復)
  • 出張料金:2万円
  • 宿泊費:1万円

→【総額の講演料28万円】

後々でトラブルにならないよう、講演料を電話やメールで問い合わせたり、見積りをもらったりする際は、「別途でかかる料金はありませんか」と念押しすることが重要かもしれません。

御社では安全大会にどんな講師を依頼するのが合っているのか?

「著名人」「安全大会に特化したプロ講師」「社会保険労務士」「各分野の専門」のなかから、どの講師を招くとよいかの目安は次のとおりです。どのタイプの講師を呼ぼうか迷っている方はご参照ください。

著名人の講師が合っているのは?

・社員や現場作業員のモチベーションを上げたい

・次回、安全大会の開催年が創立○○年にあたる

・十分な額の講演料を用意できる

安全大会に特化したプロ講師が合っているのは?

・講演中に居眠りをする参加者が多い

・話を聞くだけでない、参加型の講演にしたい

・著名人の講師を呼ぶほどの料金を用意できない

社会保険労務士の講師が合っているのは?

・労働時間や休日の意識を高めたい

・パワハラやセクハラの意識を高めたい

・できる限り講演料を抑えたい

コンサルタントなど各分野の専門家の講師が合っているのは?

・解決したいテーマ(課題)がはっきりしている

・会社が大都市から離れた立地にある

・できる限り講演料を抑えたい

※建設業での安全大会については下記のコラムも参考にしてください。
建設業の安全大会では、講演会をするならどんな講師を呼ぶべきなのか?

安全大会で講師を依頼するなら原マサヒコへ

ここまで、安全大会の講師における料金についてご説明してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。

安全大会の方向性やテーマがある程度固まったら、早めに講師依頼を行うようにしましょう。「どれくらい前のタイミングで講師依頼をすればよいか」については、一般的な講演では開催日の3〜4カ月前程度といわれます。

しかし、人気講師の場合はかなり早い段階でスケジュールが埋まってしまうことも少なくありません。また、安全大会で人気の講師の場合、安全週間前後の数カ月に依頼が殺到します。それらを考慮すると、早めの依頼を行った方が良いでしょう。具体的には5カ月〜6か月前に依頼するのが無難と考えられます。

安全大会の講師をご依頼の際には、ぜひプラスドライブ株式会社の代表である原マサヒコにお任せ下さい。

これまで多くの建設業からご依頼があり、高い評価をいただいております。詳細につきましては、下記の専用サイトをご確認のうえお気軽にお問い合わせください。

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