「上手い!」と人気の講演会講師は他の講師と何がどう違うのか?

2010年から講演会の講師として活動をはじめ、既に10年以上が経過しているわたくしですが、お陰様でいまだにご依頼をたくさんいただいております。10年間ずっと同じことを繰り返しているわけではなく、やはり常にブラッシュアップをし続けてきたからこそ、評価をいただけているのだと考えています。

本記事では、「上手いですね」と言われている講演会講師が何をやっているのか、依頼をする際にはどこを見るべきなのか、といった点について恐縮ながら解説させていただきます。これから講演講師を探すという皆さまに、少しでも役立てるような記事にしたいと思います。

話の構成が細かく、テンポが良い

まずは、何はなくとも「話」についてです。わたし自身も他の講師の話を聞くことがよくあるのですが、「上手いな」と思う人はほとんどテンポが良くて引き込まれるような人です。

この「テンポ」というのをどのように作っているかというと、話の構成なんですよね。ひとつの場面や展開でダラダラと10分も20分も話してしまうと飽きてしまいますが、上手い人は3分で1セットの構成にした話をいくつも繰り出しているのです。講演講師をやられる方は3分1セットのネタをいくつもストックしておくと良いのではないかと思います。

スライドがシンプル、もしくは無い

講演というとスライドを投影して行うことが多いかと思います。(わたしもよく使います) しかし、スライドにびっしり文字が埋め尽くされ、それを読み上げながら進行するような講演は、さすがに面白くありません。なにかの学会で話す大学教授のような感じですよね。

上手い講演講師というのはスライドがあったとしても画像が1枚だけとか、文字も少しだけの状態で投影したまま、自分の言葉で話を進めていきます。場合によってはスライドの投影など無しで、自らの話術だけで60分喋り続け、聴衆を魅了する、ということもできるのです。スライドに文字がびっしりある講演を見かけたら、注意が必要です。

人気 講演講師

参加者からの評価が高い

講演会は当然ながら参加者がいて、「上手い」「面白かった」「勉強になった」などの評価を受けます。可能であれば、その講師の過去の評価を調べてもらいたいものです。講師を呼ぶ講演会で、誰しも失敗はしたくないですから、しっかりと過去に評価されている人を選んで欲しいものです。

また、講演エージェントなどに依頼する場合、エージェントが提示する資料で「評判の良い講師です」と書いてあるものは信用しなくていいと思います。エージェントは講師を紹介するのが仕事ですから、勧めてくるのは当然です。そうではなく、参加者が直接書いている評価資料などが公開されているものに目を通してほしいものです。

ちなみにわたくしも過去に評価をいただいたものについては良いも悪いもすべて公開しています。
原マサヒコ講演参加者のご感想

講演テーマは幅広く、いくつも持っている

講演をお願いする際に、テーマが1つだけという講師がたまにいます。その方は、講演をあまりやりたくない人かも知れませんので注意が必要です。「講演はやってもいいけど、この話しかしない」と決めている可能性がありますので、講演にあまり前向きではないはずです。

そうではなく、講演のテーマを4つも5つも持っている講師を選んだ方が良いでしょう。その講師は求められて様々なテーマを話すようになっていったはずです。上手い人は何を語らせても上手いので、テーマをいくつも持っている講師を選んだ方が外れは少ないはずです。

ちなみに原の講演テーマは次の通りです。ご興味があればクリックしてみてください。
トヨタの現場に学ぶ5Sの重要性
どんな仕事でも活かせる「トヨタ式時短術」
トヨタに学ぶカイゼン術
トヨタ式のカイゼンによるPDCAの取り組み方
トヨタNO.1メカニックが語る「成長するための学び方」

講演時間は60分・90分・120分と臨機応変

「講演テーマが1つだけ」と同様に、「講演時間は60分しかやりません」という講師がいたとしたら注意が必要かもしれません。先ほど書いたように、講演が上手い人は3分で1セットのような話をいくつも繰り出しています。そうすると、講演時間が60分であれ、90分であれ、120分であれ、話の組み合わせでいくらでも対応することが可能です。

わたし自身、40分もあれば180分もあり、ワークなどを織り交ぜて丸1日にする、などフレキシブルに対応させていただいてます。

講演料は30万円前後が一番ベスト

最後は生々しい講演料の話をしましょう。講演をする人というのは、最初は3万円や5万円といった講演料でスタートします。(11年前のわたしもそうでした) しかし、徐々に依頼が増えていくと体は1つしかないわけですから、単価を上げざるを得なくなります。そうして年数を重ねるごとに上がっていき、30万円に近づいてくると、高い評価を得られる講師になっているというのを周囲を見ていても感じます。

高ければいいというわけでもありません。100万円などになると芸能人や著名人などで集客のために選ばれるような講師ですが、実際に「上手い」とか「勉強になる」というのは講演料30万円前後が最も確実な講師ゾーンではないかな、と思うのです。

もちろん企業様の予算との兼ね合いがあると思いますが、5万円くらいですと講師のほうも「経験を積むためにまずは安価で」とやっている場合や「この価格にしないと依頼がもらえない」といった感じの講師になるかと思いますので、その辺りは理解したうえで依頼をすべきかな、と思います。

以上、これらを参考にしていただきながら良い講師を見つけてくださいませ!

→講演会の講師をお探しの方はこちらからどうぞ!

Follow me!