講演会で講師を呼んだら謝金の相場はどのくらい? 『講演の謝金』について詳しく解説!

「講演会を開催するので講師を呼ぼう」と決めたら、気になってくるのは『謝金』に関することではないでしょうか。

「講師にはどのぐらい支払えばいい?相場はあるの?」

「講演料のほかにも謝金は発生する?」

「いつ払えばいいの?」

などなど、主催する担当者としては知っておきたい情報がいくつもあることでしょう。そこで本記事では、講演会で講師を呼んだ場合の費用やその注意点について、わかりやすく説明していきます。

これから講演会の開催を考えているという担当者様にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みくださいませ。

講演会の講師への謝金

講演会の謝金に相場はあるの?

講演会の謝金に相場があるとするならば、主催者側としては押さえておきたいところでしょう。ところが、講演会の謝金については、そこまで明確な相場がないというのが実情です。

というのも、講演会によって謝金には10万円程度から100万超まで大きな幅があるため、一概に「いくら」とは言いきれないからです。

講師のカテゴリーによって変わる謝金の目安

明確な相場こそありませんが、講演会での謝金として目安になるのが依頼する講師の『カテゴリー』です。各講師や、所属する事務所などによっても違いはありますが、カテゴリー別の謝金は主に次の4つに分けることができます。

・30万円未満

・31万円以上~60万円

・61万円以上~100万円

・100万円以上

それぞれ説明していきましょう。

30万円未満

テレビや雑誌など、メディアへの露出は多くはないものの、さまざまな分野のスペシャリストを講師として呼ぶ場合の謝金と言えるでしょう。

セミナー講師としての活動が豊富な方も多く、ビジネス・介護・教育・福祉など、様々な分野の「専門家」のお話しを聞くことができるはずです。

たとえ派手さはなかったとしても、受講者の興味・関心にマッチすれば費用対効果の高い有意義な講演会になるでしょう。

31万円以上~60万円

何がしかの専門家であり、時にはテレビや雑誌などで目にすることもあるような著名人を講師に呼ぶ場合は、31万円〜60万円ぐらいが謝金の目安となります。

専門性に加え「この講師の方、テレビで見たことがある!」というようなちょっとした特別感も演出できます。謝金としては少し高額になってくるので、企画としても慎重に進めていきたいところでしょう。

61万円以上~100万円

謝金が61万円〜100万円ほど必要な講師は、メディアへの露出度も高く、顔と名前が一致することはもちろん、肩書きもよく知られているような方です。

たとえば、一部のいわゆる「タレント弁護士」などはこのカテゴリーに入っている方が多いようです。そのほかにも、「教育評論家」や「作家」などの肩書きでワイドショーに出演し、コメンテーターとして活躍している方などが多くいます。

集客力が高く、講演会に華やかさを添えることができますので、高額にはなりますがその価値はあると言えるでしょう。

100万円以上

費用が100万円以上ともなれば、スター性・カリスマ性を十分に備えた有名人を講師として呼ぶことができます。たとえば、世界を舞台に活躍した元トップアスリートや国際ジャーナリスト、著名な実業家などです。

費用は超高額ですが、その分プレミア感にあふれた講演会が実現できるでしょう。

特に力を入れたい記念式典や、社運をかけたイベントなどの際には、こうした特別な講師に依頼をするケースもあるようです。

以上のように、講演会の謝金は依頼する講師のカテゴリーによって変わってきます。

これから講師を探すときの参考にしてみてください。

講演の謝金を講師に支払うのはいつ?

講演の目的や日程、予算に応じた講師を選び、こちらの依頼を引き受けてもらった場合、謝金の支払いはいつ行えばよいのでしょうか。

支払いのタイミングとしては、次の2つのケースで変わってきます。

・講師へ直接依頼した場合

・エージェント会社を通して依頼した場合

それぞれ見ていきましょう。

講師へ直接依頼した場合

講師へ直接依頼した場合は、講演会前に振込で請求されることが多いでしょう。

事前に振り込んでもらうことにより、講師側からすると講演後に支払い不履行などが起きてしまう危険を避けることができます。

また、最近では少なくなりましたが、現金で支払うこともあります。その際は、新しい白封筒に「御礼」や「お礼」と表書きを記入し、お金と一緒に支払明細書や領収書も入れて、感謝のことばを添えてお渡しするようにしましょう。

その際に交通費は、講演の謝金とは別に「交通費」や「お車代」と記入した封筒に入れたものを用意するのが一般的です。

エージェント会社を通して依頼した場合

エージェント会社を通して講師に講演を依頼することもできます。エージェント会社によって多少の違いはありますが、講演会後に送られる請求書の通りに指定の期日までに送金することで対応します。

エージェント会社に振り込む場合、交通費や宿泊費もすべて計算済みの請求金額のため、手間がかかりません。また、講演が無事に終わった後でまとまった金額を用意すればよいので、主催者側としては安心して進められるでしょう。

講演会の謝金に関する注意点

つづいて講演会の謝金に関する注意点を見ていきましょう。

講演会の謝金で注意するべきポイントは次の2点です。

・講演料以外の諸経費も主催者側が負担する

・講師個人へ直接依頼の場合は源泉徴収を行う

詳しく説明します。

(1)講演料以外の諸経費も主催者側が負担する

講演会で講師に支払う謝金は「講演料」だけではありません。講師の移動や宿泊が伴う場合の「交通費」や「宿泊費」はもちろんのこと、場合によっては「食費」なども必要になります。

もし、マネージャーやスタッフの同行があるようであれば、その人数分の交通費・宿泊費・食費も負担します。また、講師の職業がモデルなどの場合には、メイクや衣装代も掛かってきます。MCによる進行形式であれば、その人件費も掛かってくるでしょう。さらに、講演内容によっては特別な照明や音響費が発生することもあるかもしれません。

講演料以外の諸経費がどの程度掛かってくるのか、予め確認しておくようにしましょう。

(2)個人で活動する講師へ直接依頼をする場合は「源泉徴収」を行う

講師個人へ直接講演を依頼するのであれば、主催者側が源泉徴収を行うケースもあります。

計算方式などが少し面倒ですが、法令で定められていることですので、講師にも迷惑がかからないように、費用から所得税・復興特別所得税を差し引いたものを支払うようにしましょう。

参考:国税庁HP https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2795.htm

ただしエージェント会社を通して講師に依頼した場合や、法人との直接取引の場合には支払い対象が「法人」となり、源泉徴収の必要はありません。

講演会を成功させるために確認しておくべきポイント

ここまで、講演会に講師を呼ぶ際の謝金について見てきました。

講演会を成功させるにあたっては、そのほかにもいくつかポイントがありますので確認しておきましょう。

・目的と効果の明確化

・スケジューリング

・費用総額の把握

こちらもひとつずつ説明します。

ポイント(1)目的と効果の明確化

講演会を開催することになったら次の3点を必ず明確にしましょう。

・参加者はどのような人たちなのか

・どのような目的で講演会を開催するのか

・講演会を開催することによって期待する効果は何か

こうした「目的」や「効果」をあいまいにしたまま企画を進めてしまうと、せっかく時間を掛けるイベントも効果が薄れてしまいます。

ポイント(2)スケジューリング

講演会の開催が決まったら、講師の手配以外にもやるべきことがたくさんあります。

会場を押さえることはもちろん、会場レイアウトのセッティングを決めたり、集客のための宣伝をしたりなど、講演会当日に向けて計画的に段取りを組んでいきましょう。

特にまだ講演会主催に慣れていない場合、開催日がせまってから「忘れていた!」ということになりがちです。タスクやスケジュールを紙に書きだすなど、整理しておきましょう。

ポイント(3)謝金の総額を把握する

前述したように、講演会は講演料・交通費などの講師やエージェント会社へ支払うもの以外にも、さまざまな名目で謝金が発生するものです。

あとで「予算オーバーになってしまった……」とならないためにも、会場費・宣伝費・当日のイベントスタッフの人件費など、想定されるものをすべて洗い出して謝金の総額を把握しておくことが重要です。

講演会は“法人格の個人講師”に依頼するのが一番ラク

ここまで講演会に講師を呼ぶ場合の謝金や注意点、さらに謝金以外にも気を付けた方が良いポイントをご紹介してきました。

講演会を開催することになったら、予算を考慮したうえでの講師の選定や、費用の計算・支払い方法の確認など、主催者側がやるべきことは山のようにあります。少しでも負担を軽くしたいのであれば、「エージェント会社」または個人講師のなかでも「法人格を持つ個人講師」のどちらかへ依頼するのが一番ラクな選択肢です。

ただし、エージェント会社に依頼する場合には留意すべき点があります。エージェント会社に依頼する場合、間にエージェントが入る形になるため、契約している講師と直接的に細かいやり取りをする機会はほとんどないことです。そのため、主催者側の事情や細かい要望について、ニュアンスも踏まえて講師に直接相談するのは難しいでしょう。

それに対し、法人格を持った個人講師に依頼をする場合、エージェント会社と個人講師それぞれが持つメリットを享受することができます。

講演を法人格の個人講師に依頼するおもなメリットは、次の2点です。

・法人格なので源泉徴収や諸経費の計算などが不要で、支払い手続きがラク

・主催者側の事情や思いを講師に直接相談でき、柔軟な対応をしてもらえる

支払いの問題がクリアになり、そのうえで講師とも直接きめ細かいやり取りができるため、主催者側は講演会をより良いものにすることに集中できるのです。

以上のように、講演会を成功に導くためには、法人格の個人講師への依頼を検討してみると良いかも知れません。

謝金の金額を抑えながらも良い講演を開催するなら、原マサヒコへ

原マサヒコは、元メカニックという経験をもとに、「カイゼン」や「5S」、「時短」などのテーマでこれまで500回以上の講演を行っており、参加者からも非常に高い満足度と評価を得ています。

下記のページよりお問い合わせいただきますと、直接、講師に相談することができます。講演を検討されている場合には、ぜひお問い合わせくださいませ。

謝金につきましても下記のページに記載していますが、交通費などの諸経費込みで30万円以内に収まるケースがほとんどです。また、支払いは事後振り込みで構いません。

また、法人として取引しますので、源泉徴収などの必要もありません。

どうぞお気軽にご相談ください。

◆原マサヒコ 講演依頼 https://kouen.haramasahiko.com/

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