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仕事とは何なのかを理解しないとPDCAは回らない

多くの企業でPDCAを回すにあたっての“環境”と“マインド”という2つの土台が準備できていないのですが、マインドというのは何かと言いますと、「仕事をどう捉えているか」ということです。「忙しい」とか「大変だ」と言いながら仕事をする人は多いと思いますが、実際、同じ時間を過ごした場合でも、人によってアウトプットの質は明確に異なります。ではなぜそのような違いが起こるのでしょうか。ここに、個々人の「仕事の捉えかた」が関係していると考えられます。

トヨタでは、「仕事」と「作業」の違いについて早くから叩き込まれます。ただ漫然と手や足を動かしているとすぐに見透かされ、「仕事をしなさい」と怒られるのです。入社したばかりのときは、言われている意味が全く分かりませんでした。仕事をしているはずなのに「仕事をしろ」と言われてしまう。自分はどうしたらいいのか、と途方に暮れたものでした。勇気を持って先輩に聞いてみて、初めて理解することができました。つまり、「何も考えずに動いているなら仕事じゃない、それは『作業』だ」ということだったのです。

例えば営業職であれば、パンフレットを見せながら事前に用意しておいた台本どおりの営業トークを展開していても、モノが売れるはずもありません。目の前のお客様が何を望んでいるかを察知し、それに対して自分が何を提供できるかと考え、実行する。もし反応が悪ければ、修正して再び実行する。そのように、自分の頭で考えながら自分なりの付加価値をつけることを『仕事』と呼ぶのではないでしょうか。

これは会社員に限らず、アルバイトであったとしても同じことだと思います。時給がいくらだからと1時間動くことだけを考えていれば作業ですし、目の前のお客様のために頭を使いながら動けば仕事になります。結局、作業にするのか仕事にするのかは自分次第なのですが、捉えかたひとつでその後の成長度合いも変わってきます。

PDCAを回せる良い職場環境を作っていこうと考えた場合、そもそも仕事に対して「自分がやっていることは作業なのか仕事なのか」といった意識がなければ、PDCAサイクルなど回るはずもないのです。

 

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